御殿山シューキューズでは、1年生から6年生までが出す・出さないは別にして笑、全員にサッカーノートというものがあります。市販で売られているような形式ばったものではなく、自分らしさが出る”オリジナルのサッカーノート”です。
絵で表現する選手もいれば、自分の想いなどを素直に、正直に書いてくれる選手もいます。形式ばったものにしないのは、”どのように書いたらいいかが分からない”ではなく、”とりあえず書いてみよう!”から始めたいから。
今回は試合があった3年生チャレンジコース以上の選手たちのノートを見て思ったことをまとめます。
3年生
今、コミュニケーションという大きな問題に直面しています。以前の試合では、「コーチングをしないでプレーする」という制約を設けて、あえて最も簡単な”声を出す”ことよりもっと大事なコミュニケーションを気付かせたかったから。
声が大事なのは分かっている、けれど出せないのは、実は声が大事と言われているから大事だと思っているだけなのでは?という私自身の素朴な疑問から。勝ちたいのはみんな一緒なんだけど、本当に自分がチームを勝たせたい!という強い意志はあるのかな?誰かに任せていないかな?
本当に大事だと気付いてる選手は、自然と声を出している!ミスが怖い?のは「自分が周りからどう思われるか」のことを気にしてるのであり、一方で声を出す選手はどう思われても「自分は勝ちたいんだ!」という、ただただ素直な気持ちから湧き出る感情を出している。
4年生
相手が3年生ということもあり、あえてボディコンタクトできない状況を作り、”ボールの奪いどころ”と”対峙する相手にボールが入る前の対応”を学んでもらいたいから。また、インステップなしにして”考えないめちゃくちゃなプレー”を減らしたいからルールを設けてプレーしてもらいました。
ルールがありとてもやりにくかった、これがあったから普段できていたことができなかった、と言い訳じみた言葉が多くありましたが、大事なのは外(今回のようなルールに限らず、対戦相手、気候、グラウンド状態など)へベクトルを向けて自分の力不足であることに目を向けられないのではなく、内(自分のプレー、自分の感情など)に目を向けられるようになってもらいたいということ。
今、3・4年生を見てて気になることは、自分のプレーに集中できず、人のせいにしたり人に頼ったりと”自分ではどうにもならないこと”に目を向けがちであること。この年代の選手が陥りがちな悩みに直面しています。
でもそれはある意味で健全に育っているということ!高学年でそれをしてたらちょっとまずい笑 年代に応じた壁に直面しているみんなへ、監督が大事にしてもらいたいのは「自分と真剣に、本気で向き合い、その壁を自分で乗り越える逞しさ」を身につけてもらいたいということ!!
5・6年生
この前のケーブルテレビ杯では、選手たちが普段では絶対にあり得ないくらいレフェリングに対する異議を唱えていたこと。絶対にいけないことだと分かっているからこそ、ほぼ全員からのサッカーノートにその振り返りがありました。
色々な対戦相手とやらせていただく機会を持つと、試合中にぶつぶつ言われたけど我慢したとか、あのジャッジは違うと思ったけど切り替えてプレーしたなど、前向きなプレーができていた!でも、今回はその真逆のプレーで自分たち自身の首を絞めてしまっていた。
人は誰でもミスをする、過ちもおかす。監督だって、監督としてイエローカードをもらった恥ずかしい経験だってある。だからこそ、外に目を向けるのではなく、内に目を向けることが何より大事だと気付かされた。みんなだけじゃないぞ!
ただ、このミスを次同じように犯さないよう、賢くプレーしてほしい。みんながあの強敵な相手を打ち負かせたのは、”アイツのために必ず勝つんだ!全力でプレーするんだ!”と自分たちにフォーカスしてプレーしたからだと思うよ!
自分たちに目を向けることしか、成長はないことは今回の試合を通じて監督自身が一番学んだ。みんなも同じように学んだと思う!いいか、自分たちに目を向けるんだぞ!!
誰と戦っているのか、それは己であり、ちょっと弱い自分であるということ。